更新日:20061205
レイン・トゥリー・クロウ021〜030
021
 任意に選定した時間に(一時間に一回とか)ホースで地面に水を撒き、
その行為と結果を作品化する。画廊内に限定する必要はなく、
屋外で、人に向かって、自動車に向かって、木々に、
様々なバリエーションを考えて展開すること。


022
 図表。テーマ、形態を問わず、とにかく図表を制作し、作品化する。


023
 拾い集めた木を画廊内に積み上げ、人も通れない程に隙間なく埋めてしまう。
もしくは、その積み上げた塊を幾つも等間隔に並列して提示するなど、
展示方法を幾つも変えて展開する。


024
 しかし、ゴシック・ロックの起源は何なのだろうか。私の拙い記憶と知識によれば、サウンド的には、ザ・ビートルズの「ヘルター・スケルター」を始源とし、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスらのハード・ロックやヘヴィ・メタルのバンド・サウンドを経て、スロッビング・グリッスルのスタイルを遠い要因として、1980年代前後のパンク・ニューウェイヴを通じて顕在化したものがゴシック・ロックだ。ジョイ・ディヴィジョン、バウハウス、キュアー、スージー&ザ・バンシーズ、サザン・デス・カルト(→デス・カルト→カルト)、クリスチャン・デス、コクトー・ツインズ、デッド・キャン・ダンス、シスターズ・オブ・マーシー、ミッション、ヴァージン・プリューンズ、特にUKロックにその傾向は顕著だ。
 それは、その後、日本においても飛び火し、後年、ジャパニーズ・ゴシック・ロックを生み出すだろう。いわゆるヴィジュアル系として。ノヴェラを祖先として、オートモッド、ガスタンク、YBO2などのインディーズを経過して、バクチク、エックス・ジャパン、黒夢、ルナシー、マリス・ミゼルとして開花するだろう。
 様式美、暗黒、残酷、負性、堅牢、月の神秘、妖しさ、それが核となるキーワード。それがゴス。
 ゴスとは、負性にほかならない。負への憧憬。だからこそ彼らは常に浮かばれない、しかし、それが彼らの理想であり、本望なのだ。自分の真なる美意識に正直でいること、たとえ、それが原因で不幸になろうとも。それがゴスの生き方なのだ。


025
 拾い集めた書物を可能な限り高く広く積み上げ、任意の絵具でランダムに塗り潰して作品化する。


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